一般X線撮影

General X-ray

一般X線撮影部門の概要

単純Ｘ線撮影とは、一般に「レントゲン」と呼ばれるＸ線を用いて写真を撮る検査で、胸部や腹部、骨などの撮影を行います。診断・治療のための第一段階に、また継続的にフォローアップする際にも多く選択されます。

当院では、胸腹部用×２、骨一般用×２、頭部・歯科用の５つの撮影室で単純Ｘ線撮影を行っています。

撮影室	装置名	メーカー	特徴
第２撮影室	DR BENEO-Fx	富士フイルム	一般撮影（骨一般）
第３撮影室	DR BENEO-Fx	富士フイルム	一般撮影（骨一般）
第７撮影室	RAD speed Pro Veraview X800 max iX Type2(V080) KINOSIS	島津製作所モリタ製作所モリタ製作所コニカミノルタ	頭部撮影パントモ撮影デンタル撮影動態撮影解析ソフト
第８撮影室	DR BENEO-Fx	富士フイルム	一般撮影（胸腹部）
第９撮影室	DR BENEO-Fx	富士フイルム	一般撮影（胸腹部）
病棟/ICU/救急外来	Sirius Starmobile tiara Sirius Starmobile tiara MobileDaRt Evolution CALNEO AQRO	日立製作所日立製作所島津製作所富士フィルム	ポータブル撮影
第５手術室	APERTO	日立製作所	術中MRI

当院の装置紹介

一般撮影装置

富士フィルム

DR BENEO-Fx

単純Ｘ線検査では、FPD（フラットパネルディテクター）を使用し撮影を行っています。FPDはX線を電気信号に変換することで、従来のフィルムよりも高精細の画像を得ることが出来ます。また感度が高いため、少ない被ばく線量で検査を行うことが出来ます。

頭部撮影装置

島津製作所

RAD speed Pro

RAD speed Proは高性能な一般撮影装置で、全身のX線撮影に幅広く対応可能です。当院では主に頭部専用撮影室に設置し、脳疾患や外傷などの評価に用いています。高解像度かつ安定した画質を提供することで、骨構造や病変の詳細な把握を可能にし、迅速な診断を支援します。

パントモ撮影

モリタ製作所

Veraview X800

歯科領域における高精度なパノラマX線撮影装置です。パノラマ撮影、頭部規格撮影、歯科用CTが撮影可能です。独自の撮影機構により、歯列全体から顎関節、上顎洞までを一度に観察でき、骨構造の微細な変化を鮮明に描出します。被ばく線量を抑えつつ、位置補正やアーチ補正機能により安定した画像が得られるため、歯科治療計画や口腔外科診療において信頼性の高い診断を可能にしています。

デンタル装置

モリタ製作所

max iX Type2 (V080)

口腔内の限局した領域を高精細に描出するデンタル撮影専用装置です。小照射野による低被ばくと高い空間分解能を兼ね備えており、齲蝕や歯周疾患、根尖病変の詳細な評価に適しています。コンパクトながら安定した出力を実現し、歯科臨床における精密な画像診断を支える重要な装置です。

ポータブルX線撮影装置

日立製作所

Sirius Starmobile tiara

Sirius Starmobile tiaraは、軽量・コンパクト設計により病棟や救急、手術室といった多様な臨床現場でスムーズに運用できるポータブルX線撮影装置です。高感度FPD（フラットパネルディテクタ）と独自の画像処理技術により、低線量下でも鮮明な画像取得を可能とし、患者負担の軽減と診断能の向上に寄与します。また、バッテリー駆動の持続性と優れた操作性により、迅速な検査対応が求められる臨床環境で高いパフォーマンスを発揮します。

ポータブルX線撮影装置

島津製作所

MobileDaRt Evolution

フルデジタル化による迅速な画像表示と、モバイル運用に特化した高い走行性能を両立した装置です。ワイドレンジの可動アームにより撮影ポジショニングの自由度が高く、集中治療室や救急現場においても確実な撮影を実現します。さらに、被ばく低減技術を搭載しつつ、シャープで高コントラストな画像を提供することで、日常診療から高度医療まで幅広く対応できる信頼性の高いシステムです。

ポータブルX線撮影装置

富士フィルム

CALNEO AQRO

従来のポータブル装置の常識を覆す小型・軽量設計を実現し、病棟や在宅医療におけるX線撮影を容易にします。独自のISS方式FPDと最新の画像処理アルゴリズムにより、低線量でも高画質を確保し、診断精度を損なうことなく患者に優しい検査を提供します。静音性やスムーズな走行性にも優れ、限られた空間での操作性が良い装置です。

術中MRI

日立製作所

APERTO

手術中にMRI撮影を可能にするオープン型MRIシステムです。広い開放空間と高い操作性を備えており、術野を確保したままリアルタイムに画像診断を行うことができます。これにより、腫瘍摘出の範囲評価や残存病変の確認を術中に行うことが可能となり、治療の精度と安全性が大幅に向上します。