Radiation Therapy

血管造影

血管造影について

血管造影検査は、細いカテーテルを血管内に挿入し、造影剤を注入して血管を映し出す検査・治療法です。病変部(狭窄・閉塞・腫瘍など)の診断から治療まで一貫して行えるこの手技は、”IVR(Interventional Radiology:画像下治療)“と呼ばれ、今や低侵襲治療の柱となっています。 

当院では、医師と共に、診療放射線技師、臨床工学技士、看護師らが連携し、専門性の高いチーム医療を展開。常に進化するIVRに対応すべく、先端技術と知識のアップデートを日々行っています。 

 

当院には、放射線部に6室(うちIVR-CT搭載室2室)、手術室に2室のハイブリッド手術室を備え、計8台の血管造影装置を運用しています。頭部、胸部、腹部、四肢、心臓、小児循環器など、全身の血管系疾患に対応する体制が整っています。 

さらに、2025年には小児循環器専用の検査室も新設。より幅広く、より専門的なIVRが可能となりました。 

 

撮影室

装置名

メーカー

第20撮影室

Alphenix(single-plane透視装置)

AquilionOne(320列自走式CT)

Canon

第21撮影室

Artis zee ceiling(single-plane透視装置)

SOMATOM Emotion16 ICT

SIEMENS

第22撮影室

Azurion(bi-plane透視装置)

Philips

第23撮影室

Trinias B8 unity edition(bi-plane透視装置)

島津製作所

第24撮影室

Artis Q Twin(bi-plane透視装置)

SIEMENS

第25撮影室

Alphenix INFX-8000V(bi-plane透視装置)

Canon

ハイブリッドオペ室

Allura Clarity FD20(single-plane透視装置)

Philips

当院の装置紹介

第20撮影室

Canon

Alphenix

single-plane透視装置

AquilionOne

320列自走式CT

世界有数の320列CT搭載のIVR-CTを導入。 

1秒未満の高速撮影で広い範囲を撮影できることから、患者負担を最小限に。 

また、CTはdeep learningを用いた再構成(AiCE)を搭載。 

低線量で高画質の画像を提供できます。 

さらにDual energy CT解析も可能となっており、高い治療支援効果をもたらします。 

当院では主に、腹部領域のIVRを行っています。 

第21撮影室

SIEMENS

Artis zee ceiling ICT

single-plane透視装置

SOMATOM Emotion16 ICT

汎用型IVR-CT室。 

高い操作性と安定性を備え、多彩な症例に対応可能です。 

当院では主に、腹部、四肢領域のIVRを行っています。 

第22撮影室

Philips

Azurion

bi-plane透視装置

カテーテルアブレーション治療に特化した最先端の検査室。 

2つのX管を持つbi-plane構成により、カテーテルの位置を常に正確に把握でき、高画質な画像を提供します。 

アブレーション補助システム3種を瞬時に切り替えるインフラを備えており、効率的に検査治療を行うことが可能です。 

日本有数の症例数(年間430件)を誇り、心外膜アブレーションなどの高難度治療にも対応。 

さらに、3D-fusion画像との連携も可能で、治療精度を飛躍的に高めています。 

第23撮影室

島津製作所

Trinias B8 unity edition

bi-plane透視装置

国産装置として高い信頼性を持つTriniasシリーズを採用。 

PCI(冠動脈インターベンション)をはじめとする循環器IVRに最適化された設計 

心臓の拍動と共に動くステントを固定位置でリアルタイムに表示するステントビューモードを搭載し、安全かつ高精度の治療を可能とします。 

また、チルト機能を生かした柔軟なテーブルポジショニングにより、スムーズな治療進行をサポートします。 

第24撮影室

SIEMENS

Artis Q Twin

bi-plane透視装置

高解像度バイプレーン装置。 高精細なDSAが撮影可能で0.1mm以下の分解能を実現する最先端の装置で、通常のCTでは描出困難な微細な血管まで描出可能。 脳血管IVR(脳動脈瘤、動静脈奇形など)をメインに行っており、脳動脈瘤の細かいステントの描出も可能で最新治療デバイスにも対応しています。 数多くの難症例をこなす脳神経IVRの最前線です。

第25撮影室

Canon

Alphenix INFX-8000V

bi-plane透視装置

2025年4月より稼働した最先端の小児循環器に特化した検査室。 低線量ながら広いダイナミックレンジを持ち、低ノイズで高精細な画像を実現します。 検査室の内装は小児に配慮した温かみのあるデザインとなっており、小児の全身麻酔にも対応できる高度な周辺設備も搭載しています。 今後、様々な小児心疾患に対する低侵襲カテーテル治療をおこなっていきます。

ハイブリッドオペ室1番・23番

Philips

Allura Clarity FD20

single-plane透視装置

広い可動域のCアームにより、患者ベッドの移動は一切行わず安全に手術が行える装置です。 さらに、ハイブリッド手術室で撮影したCTライクイメージと手術前に撮影したCT画像を用いる事により、精度の高いライブ3Dガイダンス(透視画像と3D画像の重ね合わせ)を行うことが出来ます。 術中にCT画像と透視画像をフュージョン表示することで、複雑なステント留置やインプラントの精密な位置決めをリアルタイムにサポートし、高度な治療支援を行っています。 厳しいTAVIの施設基準をクリアしており、最先端のテクノロジーと高度なチーム医療が融合する治療空間です。 そのほかにも、小児に対する全身麻酔下のERCPや、最新の心臓デバイスEV-ICD留置術なども行っています。

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