このたび、17番撮影室にシーメンス社製の最新CT装置「NAEOTOM Alpha」を導入しました。
本装置は、従来の検出器とは根本的に異なる「フォトンカウンティング検出器」を採用した次世代型のCTです。フォトンカウンティングCT(Photon-Counting CT)は、以下のような特長を有しています:
- 低エネルギーの量子の感度が高い:画像コントラストが向上
- 検出器のピクセルが小さい:線量利用効率を落とさずに空間分解能が向上
- 電子ノイズを消去:放射線被ばく量を低減
- X線のエネルギーの違いを見分けられる:体内の組織や成分の違いをより正確に描出
これにより、低線量でノイズの少ない、かつ高分解能の画像が得られるようになりました。本装置の導入により、診療における画像診断の質の向上に加え、研究面でもさまざまな取り組みを進めてまいります。
今後も、放射線部では先進的な技術を取り入れながら、より質の高い医療の提供に努めてまいります。